大東亜共栄軒 1
Great East Asia co-prosperity Restaurant 1

2006年4月28〜30日
out-lounge 大塚・東京



4月28日(金曜日)午後7時 料金1500円
イトー・ターリ(日本)
三木 aka 陳式森 (サンムー・香港)

4月29日(土曜日/旧昭和天皇誕生日)午後2時 料金2000円
Mongkol Plienbangchang (モンコル・タイ)
中島美美+田中洋平(日本)
王楚禹 (ワンチューユ・中国)
guest; 可能涼介

4月30日(日曜日)午後2時 料金2000円
荒井真一+竹田賢一(日本)

Arahmaiani (アラフマヤーニ・インドネシア)
Mideo M.Cruz (ミデオ・フィリピン)
各日ともパフォーマンス後、アーティスト、観客による話し合い、懇親会があります。

out-lounge

http://www.h5.dion.ne.jp/~olounge/

企画 荒井真一
製作 田上真知子(out-lounge)
主宰 特定非営利活動法人芸術環境支援機構の会(NPO法人AESS)
協賛 美学校、和子-久男基金
Thanks to
IWASAKI Shuu-ichi, HIGUCHI Kazusige, KAKUTA Takatoshi, YOSHIDA Makoto, MORITA san, Budoya bar@Kanda

パフォーマンスアートは1970年代前半から活発化した美術表現です。

この表現方法は1990年代アジア地域で独特な発展を遂げたように思います。
それは美学的な表現の枠を超え、社会、政治と相渉り、個人的な表現はもとより、コミュニティに根ざした表現を模索していったからです。
そのため美術の1ジャンルという隘路に迷い込むことなく、おおらかで、楽しく、しかも現代の生活に批評的でもある表現となってきました。
それは、民俗芸能(芸人)、政治的デモンストレーション、コミュニティの祝祭をも含んで止揚するような表現になっているともいえます。

現在、東アジアの諸国は文化的には華流・韓流ドラマ、ジャパニメやJ-POP、人的には10年前はまだ珍しかったアジア人労働者の増加、またアジアの国々への日本人旅行者の増加、そして飛躍的に発展するアジア諸国の経済によって、今まで以上にお互いのつきあいが多くなり、お互いを必要とし、理解し合わなければならなくなりました。

かつて「大東亜共栄圏」と言いいつつ日本は、先ず台湾、韓国を植民地化し、中国をはじめ東アジアの国々を次々に侵略していきました。
日本軍北平(北京)を占領(1938年7月28日)、香港占領(1941年12月18日)、マニラ占領(1942年1月2日)、ジャカルタ占領(1942年3月8日)、(参加作家の都市)

今や大東亜共栄圏はほとんど死語でしょう。しかし、現在私たちのトップはどちらかというと、かつての大東亜共栄圏での悪夢、「日本を盟主とした経済・文化圏」を今またアジアに見ようとしているようです。

しかし「東亜の共栄」とは本来の意味ならば「東アジアの人々は理解し、協力し合って、ともに楽しく生きていく」ということだと思います。

一方、現在アジアの国々ではいろいろな問題が起こっており、それはマスメディアの報道やインターネットの情報、旅行などではとらえきれない多様性と深さを有しています(日本も同様です)。
その状況にコミットし、積極的に活動するタイ、香港、中国、インドネシア、フィリピン、そして日本のパフォーマンスアーティストが一堂に会し、お互いを披瀝することは、日本の観衆にとっても、スリリングな機会となるでしょう。

ですから「圏Sphere」の一字を「軒Restaurant」に変えて、そこに集まった東アジアの人間が、パフォーマンスを見て、飲んで、食べて、語り合う「東アジアの楽しいレストラン」を作ろうと思った次第です。

なお、このイベントは「美学校Gigmenta」に参加しております。
(荒井真一)

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ARAI Shin-ichi (web master/shinichiarai@hotmail.com)



(from Feb. 12 2006)