大東亜共栄軒 1
Great east asia co-prosperity Restaurant 1

2006年4月28日(金曜日)
out-lounge 大塚・東京
三木 aka 陳式森(SAN Mu 香港)

三木(陳式森)は1987年9月に渡日、2002年3月日本で結婚した奥さん(中国人)、息子と中国・広州に帰りました。日本でも数々のパフォーマンスを繰り広げましたが、1989年6月4日の天安門事件以降は、それを題材とした作品を発表しつづけました。毎年6月4日には六本木の中国大使館前でパフォーマンスを行い、日本の警察に連行されたこともありました。

また2001年8月小泉靖国参拝後の敗戦記念日(15日)には、人波でごったがえす中(多くは戦没者の関係者または右翼)で、パフォーマンスを行い負傷一歩手前で警察に排除されるということもありました(写真左 2001年8月15日)。


現在は広州から香港に移り、若い作家たちと積極的に活動しています。イベント「香港作動--香港 on the Move」シリーズは昨年4回開かれましたが、4月「身体性」、6月「天安門」、9月「ジェンダー」、12月「反グローバリズム/反WTO」というテーマはアクチュアルであり、厳しい経済状況の中で近隣諸国のアーティストも招聘する画期的なものです(ワンチューユ、ミデオ、イトー・ターリ、荒井参加)。

写真は2003年9月中国・長春(旧満州国首都・新京)での「第4回Open国際パフォーマンスアートフェスティバル」でのパフォーマンス「偽自由書(魯迅)」です。

まず割れたガラスに戦車の絵を描いて、それを壁に押し当て、壁を移動させます。

その後、観客呼んで新聞を顔に巻きつけてもらい、その上に豚肉を巻きつけます。

天安門虐殺の日付、日本の中国侵略の日付などを書いた紙の上に、同様に豚肉を広げます。

その上に中国の労働者階級では一般的な安酒「アールゴートゥ」(54度)をかけ、火をつけます。
青白い火がぱっと燃え盛ります。

最後に、熱く熱したアイロンを肉に押し付けていきます。
肉のこげる匂いが充満します。
同様に彼の顔の上の肉にもアイロンを押し当てます。(荒井真一)





「偽自由書(魯迅著)」

三木 aka 陳式森(サンムー・香港)
1963年
北京生まれ。その後、広州移住。
1986年
広州でパフォーマンス活動を開始。「南方藝術家サロン」参加。
1987年
渡日。
1989年
天安門事件後、日本国内で中国民主化運動に参加。
その後、作品のテーマは変化し、戦争、虐殺、天安門事件を表現し続ける。
1997年
NIPAF参加。
『新華字典』『朝花夕捨』『偽自由書』『山海経』など連作を発表。
2000年6月4日
『偽自由書・一種姿勢』(香港・マカオ)、
2001年8月15日
『偽自由書・8.15の靖国』 (靖国神社・東京)
2002年
広州に移住。
「ART ATTACK」企画・制作(香港)
2003年
「第4回Open国際パフォーマンスアートフェスティバル」(長春・中国)
「第1回DaDaoライブアートフェステバル」 (798芸術区・北京)
2005年
「香港 on the Move」企画・制作(香港)

現在香港在住。


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