Great east asia co-prosperity restaurant 1
2006年4月30日out-lounge
大塚・東京
Mideo M.Cruz (ミデオ・フィリピン)
写真はミデオの2005年7月台北での「Reach Outlying_2005 TIPALive」での「偽改革運動シリーズ」です。上記の写真でミデオが立っているのは台北の原宿といわれる西門町。ミデオはビデオカメラを設置して20分くらい撮影を続けます。その間、ビデオカメラの前でミデオを見る通行人がいたりして、カメラにはその通行人の後姿が写り続けることもあります。
この「偽改革運動シリーズ」は彼のサイトスペシフィックな作品で、私が見た限りインドネシア（ボロブドール/ジョクジャカルタ）、香港でも行われています（写真、ボローブドール遺跡にて2。
翌日、Queenの「We Will Rock You」が大音量でエンドレスに鳴らされ、上記のビデオがモニタスクリーンに映し出されます。Queenの曲はサビの部分だけが続き、観客の期待感だけが空回りします。
5分もたったころ、いきなりモニタスクリーンと一緒の格好をしたミデオが現れます。
曲に合わせて踊りまくるミデオ。
そのうちコカ・コーラのペットボトルを持ち出し、その口に何かを装着して激しく振り始めます。
そうしながら、ミデオは服を脱いで最後には素っ裸になります。
そして、いきなりコカ・コーラのペットボトルからコンドームが膨張し、最後に爆発します。
ミデオは果て、音楽もビデオも止まります。
ミデオの作品では、アメリカのイメージが多用されます。コカ・コーラ、ミッキーマウス、星条旗、キリスト教。批評的、キッチュにそれらのイメージを扱いながら、一方で実はそれらがフィリピンで土着化しているのではないかとも思えるときが、彼の作品を見ていてあります。
このアンビバレンツな印象は、私の共感としてだけあるのでしょうか？ （荒井真一）
「偽改革運動シリーズ」
Mideo M.Cruz （ミデオ・フィリピン）
1973年フィリピン生まれ
2005年
“Hong Kong on the Move” （ホンコン）
東南アジア・パフォーマンスアート・コンフェアランス（バンコク・タイ）
フィリピン・インターナショナル・パフォーマンスアート・フェステバル（マニラ・フィリピン）
台湾インターナショナルライブ（台北・台湾）
“Santong Pinagpasasaan”Kulay Diwaアート・ギャラリ?（フィリピン）
2004年
“Identities versus Globalization”（上海、バンコク、ベルリン）
“Asiatopia 6 “（バンコク・タイ）
“On this site”モダン・フィエル・アーティスト・ラン・センター（オンタリオ・カナダ）
7a*11dインターナショナル・フェステバル（トロント・カナダ）
Laokoon インターナショナル・フェステバル （ハンブルグ・ドイツ）
“The Future of Performance Art Project” Multimedial Art Studio & MAS ギャラリ? （Odzaci・セルビア）
“Wed Action #4 “（ジョクジャカルタ・インドネシア）
第2回インターナショナル・パフォーマンスアート・オーガナイザー・コンフェアランス（バンドン・インドネシア）
“Sungdu-an” フィリピン文化センター
2003年
“Asiatopia 5” （バンコク・タイ）
“13 Artists Awards”受賞 フィリピン文化センター
“Densities”フィリピン文化センター
2002年
“Dog show”SBW （ケゾン・フィリピン）
“Peace Show”Kentlerギャラリー（ニューヨーク）
“Hardware1&2”UPバルガス美術館（フィリピン）
“One-Day”パフォーマンスアート フェステバル（韓国）
Guimcheonインターナショナル・パフォーマンスアート・フェステバル（韓国）
NIPAF2002（日本）
フィリピン・インターナショナル・パフォーマンスアート・フェステバル（マニラ・フィリピン）
2001年
“Pinagpipistahan” Casa San Miguel Zambales （フィリピン）
2000年
“Salubong” アヤラ美術館（マカティ市・フィリピン）
1999年
“Pinagpipistahan” UPバルガス美術館（フィリピン）
1998年
“Pilipinas Kong Mahal” Tumbang Preso Cafe （フィリピン）
1996年
“Ang de~Latang Pinoy” Hiraya ギャラリー（マニラ・フィリピン）
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