出演者プロフィール

三木(陳式森)(1963-)
87 年日本に留学。日本の美術教育に失望し、帰国を考えた89年天安門事件が起き、東京で民主化運動に参加。そのため中国政府のブラックリストにのり、帰国が できなくなる。以後毎年6/4には中国大使館前で、8/15には靖国神社でパフォーマンスを行う。02年帰国が可能となり、現在は香港で活動する。

三毛(1969-)
89 年6月美大の下見のために北京に上京中、偶然天安門広場で警官隊から暴行を受ける。90年フリーの貧乏アーティストが集う北京・東村コミュニティに参加。 画材を入手できない彼らはパフォーマンスを始め、彼らのスタジオでのパフォーマンスに人々が集まる。外国人も集まったため95年アーティストたちは東村か ら追い出された。00年以降の中国現代美術バブルで彼らの多くはスターとなった。彼の友人には栄栄(ロンロン)、馬六明(マー・リューミン)らがいる。

イトー・ターリ
  82-86年オランダで活動。90-91年田島パフォーマンスフェスティバル、95年にウィメンズアートネットワーク(WAN)をつくり、01年「越境す 女たち21」展の企画に参加。96年セクシュアルマイノリティであることをカムアウトする。それ以降、社会の構造について言及するパフォーマンスをする。 06年からは日本軍「慰安婦」や沖縄・米軍兵による性犯罪への応答を試みる。今回のタイトルは「放射能に色がないからいいのかもしれない…と深い溜息…を つく…」。

竹田賢一(1948-)
音 楽批評の一方、74年坂本龍一とのマルチメディアパフォーマンス・グループ「学習団」を結成。その後Vedda Music Workshopを主宰し、数多くの前衛的音楽家と共同作業を行う。81年アンチポップグループ「A-Musik」結成、(政治的集会での演奏多数)、ス ケルトンクルー等海外アーティストの招聘、デレク・ベイリー著『インプロヴィゼーション』の翻訳などを行う。

田中とし(1960-)
79 年吉祥寺の「マイナー」に出入りし(灰野敬二、大里俊晴、竹田賢一、工藤冬里らも、記録はLP「愛欲人民10時劇場」)多数のアーチストらと共演。 japan FLUXUSで小西ヤスらと活動。81年川仁宏と「マウス・ピース」を主にGATTYにて展開、即興ヴォイスパフォーマンスを行う。その後井の頭公園で毎 週日曜日ワークショップ(荒井真一、山崎広太らも参加)を9年間継続。86年-88年「ユーラシア自転車横断の旅」。94年サンパウロに移住し動法を礎に したアートの探求開始。01年よりシサ オーノとともに「風の庭」プロジェクトを展開、「風楽」主宰。

田中照幸(1970-)
物 事が発生する時の瞬発力とその奥行き。そして、そこから導き出されるダイナミズム_。物心着く頃から、ずっとそんなことに興味を持っていた。中学時代、 ジャズにその影を感じ、楽器を演ったりもした。しかし大学進学を機に上京した後、それは実は起承転結、栄枯盛衰といった現実のメカニズムそのものではない かと思い始める。卒業後、その発表(発言)を求めて、路上でパフォーマンスとして行う。95年に現代美術展のアシスタントをする機会があり、そのやり口に 感銘する。以後、世間に自分のスタンスを説明する、或いはモノいう場合、そして自分の好奇心をくすぐる場として、パフォーマンスアートのフィールドに身を 置く。

荒井真一(1959-)
文 学部在学中、美学校で現代美術に出会う。美学校の同級生と「赤木電気」結成、日比谷野音の「天国注射の昼」に出演。92年より2年間青年海外協力隊員とし てタンザニア・ザンジバル島で版画をアーティストに教える。帰国後版画を断念。パフォーマンスに専念(「現場の力」として)。99年よりソロでパフォーマ ンスを行う。11年6月母が寝たきりになったのを機に富山に滞在中。

白井廣美(1964-)
92 年1年間の語学留学の予定で渡英し、イギリス・カーディフ市に住む。街のアートワークショップに参加したことがきっかけで、アーティストになろうと決意。 ウエールズ大学美術学部へ進学する。進学後パフォーマンスアートに興味を持ちパフォーマンスを始める。97年帰国し、神戸を中心に活動する。観客を自然に 巻き込む簡単な繰り返しの行動(お辞儀等)で独特で洒脱な世界をつくりだす。

西島一洋(1952-)
16 歳で絵描きであると宣言する。70年代よりハプニングやパフォーマンスに隣接する名称不能行為を断続的に行う。80年代友人とミニコミ「裸眼」でゼロ次元 など地元名古屋の現代美術を掘り下げる。88年には「体現」と名付け体現集団φアエッタを創始、個人または集団で活動を続けている。「体現」は開かれた表 現の領域としてのパフォーマンスアートとは一線を画しており、むしろ表現という幻想の抑圧から逃れる旅を続けているといった方が適切かもしれない。

大谷氏(大谷コンクリート)
知 る人ぞ知る富山の怪物シンガー。ある時は、ほのぼのとしみじみと類いまれなる表現力で弾き語り、ある時は過激にアバンギャルドに独特の歌世界を描く鬼才 アーチスト。富山と東京を中心に各地でライブ活動を25年以上コンスタントに続けている。95年、自主レーベル「荒野レコード」を設立し、9枚のアルバム と1枚のシングルCDをリリース。ジャンル問わずプロアマ問わず共演多数。

NO!Z POPINNSKI
Spiritual Intense Hardcore”URGExx”ボーカルBOSSのサイドプロジェクトとして活動開始。轟音ノイズ+全身全霊極限まで叫びつづけるボーカルのみというシ ンプルな構成から生み出す究極のハードコアパンク。04年1stVHS”REALITY, VIOLENCE,ANGER, and PEACE...”リリース。05年DVD”WHAT ISHARDCORE??THIS IS HARDCORE!!”(山田豪監督)リリース。「餃雑音ナイト」を不定期に開催。11年1月より東京から富山に活動拠点を移す。同年3月BRUTAL TRUTH JAPAN TOURにて、GRIND & NO!Zセッションに参加。Web、http://t.co/DxaiQVF