荒井真一のパフォーマンス
1999年から2009年まで

at GRACE EXHIBITION SPACE

2009年5月7日

荒井真一
"ハッピージャパン!"

1999年8月13日「国旗及び国歌に関する法律」が定められました。このことで公立学校の卒業式等で君が代を歌わない教師や生徒は罰せられるようになりました。以前は日の丸は過去の日本の軍国主義を思い起こさせる、君が代は皇室を賛美する歌だという、共通認識が存在していました。

わたしが着ているのは青年海外協力隊の制服です。1992年から94年までの2年間東アフリカ・タンザニアのザンジバル島で若いアーティストに木版画を教えていました。3カ月の合宿訓練の仕上げに「天皇拝謁」があり、これに参加しないと任地には行けませんでした。天皇が協力隊の名誉総裁だからです。
タンザニアでは生活費として200ドル支給されていました。家賃とは別にです。その頃タンザニアの普通の人の月収は30ドルでした。
2カ月に1回本土に健康診断に行きました。そこのディスコにはガールフレンドがたくさんいました。みんなわたしにビールをおごってもらうのを待っていました。

パスポートを観客に見せ、この菊の紋章は皇室の紋章にほとんど同じだと説明する。


尻の穴の上に置いたパスポートを見せる.


尻の穴を見せる


君が代を歌いながら、赤い絵の具を垂らす.


キャンバスの上をぐるぐる回る.


この漫画は「戦争論」です。この漫画で作者は日本はもっと軍備力を持たないといけない、若者はもっと愛国心を持たないとダメだ。第二次世界大戦中、天皇の軍隊が各地でアジアの女性を拉致し慰安婦として虐待していたというのは真実ではない、彼女たちは単なる売春婦だ。なぜなら彼女たちは対価を得ていたからだ。また南京大虐殺など中国側のでっち上げだと主張しています。

この漫画は100万部以上売れ、買っている大部分は30前の青年だと言われています。


漫画のページを破り、朗読し、観客に渡す。そして
同じことをし口の中に詰め込み「ハッピージャパン!」と万歳しながら叫ぶ







口の中から取り出されたページ


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荒井真一 (web master/shinichiarai@hotmail.com