小東亜共栄軒08
2008年5月5日
富山

西島一洋

"孑孑彷徨変異"














西島一洋
"孑孑彷徨変異"


ポツダム宣言から7年後、生まれる。その時の家業は録音業、レコード盤を作る器械があった。家業はかんばしくなく、5才の頃から祖母が細々と営んでいたう どん屋の2階の四畳半に親子5人。父は、色々事業を起こすがことごとく失敗で借金の山。うどん屋も手伝ったが、家計の足しにはならぬ、小6より、酒屋、プ レス工、木工、染色工、牛乳配達。16才の時から絵かきとなるが、収入は無い。その後、掃除夫、ちり紙交換、キャバレーボーイ、劇場大道具、デパート店 員、印刷ブローカー、版下デザイン、看板制作、洗濯夫、モデル、似顔絵、喫茶店、生花市場、などをてんてんとしながら、29才専業絵かきとなり現在に至 る。また、1970年代よりハプニングやパフォーマンスに隣接する名称不能行為を断続的におこなう。1988年には「体現」と名付け体現集団φアエッタを 創始、個人または集団で活動を続けている。「体現」は開かれた表現の領域としてのパフォーマンスアートとは一線を画しており、むしろ表現という幻想の抑圧 から逃れる旅を続けているといった方が適切かもしれない。

「孑孑彷徨変異」とは、僕の造語で「ゲツゲツホウコウヘンイ」と読みます。「孑孑」は「ぼうふら」、「彷徨変異」は生物学用語で「突然変異」の対立概念です。意味の説明は長文を要しますが、端的に言えば「いきあたりばったり」と解釈していただいてかまいません。表現という共同幻想の抑圧からの遁走行為です。


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